【eBay輸出】 カメラの検品解説 ~ Nikon F4 ~
この記事ではeBay輸出で販売できる定番フィルムカメラ「Nikon F4」の検品方法をお伝えしていきます。
このカメラは海外だけでなく、日本でも未だに売れ続けている大人気のフィルムカメラになります。
フィルムカメラの中では手ごろな価格帯で初心者にも仕入れやすい商品です。
一方で一見きれいな外観でも壊れている部分がある機体が多いのもこの機種の特徴。
こちらの記事で検品方法を覚えていきましょう。
それでは以下の内容で進めていきます。
【1】Nikon F4の基本的な動作確認を知る
【2】検品のポイントを理解する
【3】まとめ
Nikon F4の基本的な動作確認方法
まずは本機種の基本的な使い方をマスターしていきましょう。
文章で伝えるより、動画のほうがわかりやすいのでYou TUbeで検索してみました。
するとちょうどよいのが見つかりました。
また、電源の入れ方等については以下の記事を参考にしてください。
それではこちらをご覧ください。
検品ポイント
上記の動画で基本的な動作方法は理解できたと思います。
それでは次に、検品する際の具体的なチェックポイントをお伝えしていきます。
シャッターのON/OFF ・ ボタン操作
まずは電池ボックスに規定の電池を入れて通電チェックをしましょう。
その後、シャッターダイヤルを回してシャッターボタンを動画のように押してシャッターが切れるかどうかを確認しましょう。
シャッターボタンを押した際に「カシャッ」と音が鳴ればシャッターが切れている状態になります。
逆にダイヤルを回してシャッターボタンを押しても音が鳴らない場合は「通電不良」になります。
また、同じく各ボタンを押しても正常に動かない場合も「通電不良」になります。
その場合は故障になりますので修理、もしくはジャンクとして販売することになります。
液晶漏れ
次に確認するのはファインダーの中です。
ファインダーの中を見ると液晶があります。
液晶には露出値やシャッタースピードなどが表示されている状態であることが確認できます。
液晶に線が入ってしまっていたり、液が漏れ出て数字などの表示が見えないような状態であれば、
「液晶漏れ」になります。
液晶漏れ自体は実際の写真撮影に大きな影響を与えるものではありません。
また、大きな液晶漏れではない限り、一般的なカメラユーザーであればその機種を使い続けます。
しかし「商品」としての価値は下がります。
液晶漏れが見つかった際には商品説明欄に「液晶漏れがある」ということを明記しましょう。
オートフォーカス(AF)動作
次はオートフォーカス(AF)が機能しているかのチェックです。
AFとはカメラが自動でピントを合わせてくれる動作です。
AFの逆はマニュアル(MF)になり、自分でピントを調整して撮影する方法になります。
AFが機能しているかチェックするためにはAF用のレンズが必要になります。
検品用のレンズであれば中古で数千円なので、今後長くカメラ販売をしていきたいのであれば購入しましょう。
レンズを着用しシャッターボタンを半押しした際に、自動でピントが合うかどうかをファインダーの中からチェックしましょう。
この時、
「ピントが合わない」
「ピントが合うまで時間がかかる」
これらの問題が発生した場合、AF動作不良の可能性が高いです。
この場合は修理して販売するかジャンク品として販売しなければなりません。
プレビュー鳴き
これはF4(F4S)ならではのチェックポイントです。
F4は構造的な問題として、「プレビュー鳴き」と言われる絞り込んだ際に十分にレンズの絞りが閉じ切れないという不具合が発症しやすいです。
メーカーサポート期間もすでに終了しているため、ひとたび発症すれば修理不能の状態となります。
このプレビュー鳴きが起こると、露出(光の入れ具合)に問題が起こり、正常な写真を撮影できなくなります。
カメラボディの全面にある「プレビューボタン」を押した際に「キュッキュ」と鳴ってしまった場合、
残念ながらプレビュー鳴きが発生してしまっています。
これを知らずに販売した場合、ほぼ100%不良品という理由で返品になります。
バイヤーも必ずチェックしているポイントなので必ず確認しましょう。
ちなみにこのプレビュー鳴きという症状。
メーカー修理は終了していますが、実は素人でも割と簡単に修理する方法があります。
これを知っていると安く仕入れて修理→相場で販売ということができるようになります。
少し参考になる動画を発見したので参考にしてください。
まとめ
今回の記事ではNikon F4の検品方法を解説してきました。
F4において最もよくある故障ポイントは「プレビュー鳴き」です。
プレビュー鳴きについて、初心者が何もわからず仕入れて売ってしまうと必ずと言っていいほど返品になります。
そうなると送料も負担しなければならないのでセラー側は大損。
検品をおろそかにするとカメラ販売ではむしろ赤字になることが多くなってしまいます。
必ず仕入れたカメラの検品は行うようにしましょう。